『ランド・オブ・ザ・デッド』 23:29

今回はゾンビに思考する力が備わった
 ジョージ・A・ロメロ監督の新作ゾンビ映画が公開されると知った時は狂喜した。とにかくロメロ監督のゾンビが好きだ。いや、好きなんていう言葉では足りない。身も心も好き。熱烈に愛している! ああ、ロメロ! あなたはどうしてロメロなの!! すみません取り乱しました。つまりそれほど『ランド・オブ・ザ・デッド』には期待していたわけである。

 ところでロメロ監督のゾンビシリーズは、よく社会派映画として語られる。確かに第一作の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は、泥沼化したベトナム戦争による価値観の崩壊を反映しているだろうし、二作目の『ゾンビ』では物質主義を、『死霊のえじき』では軍の暴走を風刺したと言われ、ロメロ監督自身もそう語っていたと記憶している。友人の一人は、「別に怖さは感じなかったけど」と前置きした上で、ゾンビ三部作のそれぞれにこめられた政治的メッセージを細かく分析してくれた。
 だが、そんな社会派的な理解では本当にこれらの映画を理解したことにはならない。ロメロのゾンビ映画はあくまでホラー映画として恐怖を味わうのが正しい見方である。「怖さを感じなかった」という友人は結局映画の上っ面しか見ていないと思う。では、その恐怖とはなんなのか? それは人間存在の不条理に対する恐怖といえるかもしれない。人間はなぜ生まれ、なんのために生きるのか? という哲学的な問いかけに明確に答えられる人間はいないだろう。消化器官が腐り果てても尚且つ貪り食い、魂もなく死にながら行き続ける不条理な存在は観る者にそんな実存的な不安を突きつけ、そこに観客である我々は恐怖するのだ。

 そう新作『ランド・オブ・ザ・デッド』の話だった。この作品では今までと作風をガラリと変え、エンターテイメント色が強いものとなっている。装甲車や、ミサイルが登場したりして派手である。現代社会への風刺もこめられており、随所にちりばめられたブラックユーモアは、いかにもロメロらしくて嬉しい。だが、物足りないといった印象は否めなかった。と、いうのも前述した恐怖があまり感じられないのだ。しかし、一作ごとに作風を変えてきたロメロ監督である。恐怖感とは違ったところで物語を作ったことになにか狙いがあるのかもしれない。時間が経ってからもう一度見直してみる価値がある映画であることは確かだ。

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_ DONNIEDARKO'S BLOG - 04:25

お勧め度:★★★★★

タイトル:ランド・オブ・ザ・デッド

ジャンル:ホラー
製作年:2005年
製作国:カナダ=アメリカ=フランス
配給:UIP映画

監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカー
:デニス・ホッパー
:アーシア・アルジェント
:ジョン・レイクザモ
:ロバート・ジョイ

あらすじ
ゾンビがうごめく世界。生き残った人間たちは、遮断された要塞の街で恐怖と貧しさのなか暮らしている。一方、少数の裕福な上流階級は、街の高台に立つ塔、フィドラーズ・グリーンで不自由のない生活を送っていた。外の世界から食料などの必需品を調達する傭兵、ライリーは、北へ逃亡する資金を貯め、傭兵を退職しようとしていた。その頃塀の外では、歩き回るだけだったゾンビたちが進化し、組織を組んで塔へ向かっていた…!

コメント
HP本館にも書いたが、こちらにも映画のことを書いていきます。
本作「ランド・オブ・ザ・デッド」は、僕が20年待ち望んだ作品です。
そう20年、私は20年待ったのだ……。

ジョージ・A・ロメロがゾンビ映画の金字塔「ナイト オブ ザ リビングデッド」(68)をこの世に送り出してから早40年近く。
同監督のゾンビサーガ三部作といわれた続編「ゾンビ」(78)「死霊のえじき」(85)から20年経って、ようやくその正当なる続編、ゾンビ・サーガの四作目となる本作が製作されたのである。

僕のホラー好きは同監督の「ゾンビ」から始まったと言っても過言ではない。
僕にとっては神ともいえるジョージ・A・ロメロ監督の作品なので、評価は甘いかもしれない。
そのことを加味して以下の文を読んでもらいたい。

4作目のゾンビということで、今回の作品はすでに世界がゾンビで埋め尽くされているところから始まる。
生き残ったわずかな人類は川と防壁で囲まれた街に立てこもって生活している。
そこには贅沢な生活をする富裕層とそれをささえるために危険なゾンビの徘徊する外界へと物資を取りに行く貧困層とが存在していた。

ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画には、必ず時代を映し出す暗喩がこめられている。
1968年に製作された「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」では人種差別とベトナム戦争に対する人心の不安を、70年代の「ゾンビ」では大量消費社会へ向かっていく情勢の中で物質社会に対する批判を、80年代の「死霊のえじき」では湾岸戦争へと突入していこうとする社会情勢の中で、暴走する軍部と民間人との対立を描きだした。
今回は世界的に問題となっている貧富の格差社会を暗喩していることは、説明がいらないところだろう。
ゾンビという不安に背を向け、何も観ないで生活している富裕層が、最後に迎える顛末とは……みたいなところが見所となる。
そんな富裕層こそ、今の日本でのほほんと生活する自分自身のような気がした。

さて、表現方法も監督は苦労している。
さすがにかつてのように残酷表現が自由でないのでだいぶ寸止めな表現が多いのだが、それでも「これPG12で大丈夫か?」と思うほどエゲツない表現も多い。
その辺は監督の意地であろう。

また本作ではゾンビが知能を持ちはじめるというゾンビの設定に踏み込んだ試みがなされている。
そこは、好き嫌いが分かれるところだが、ゾンビの設定を作った監督が自らの作り出した設定を壊していこうとする気持ちはわからないでもない。
創造主のみこそが出来る贅沢ということだろう。
僕自身は、非常に好意的に受け止めている。

出演者は地味目というか、マニアックなメンバーがそろっていますが、中でも注目は「ゾンビ」のヨーロッパ公開版の監修を手がけたダリオ・アルジェント監督の愛娘・アーシア・アルジェント。
また、隠れキャラ的にトム・サビーニも出演しているので、そこにも注目して欲しい。
マニアならニヤリとするはずだ!

ゾンビ映画は2度以上観て初めてその良さがわかったりするので、本作品もDVDが発売されたら購入し繰り返し見ようと思う。

_ 気まぐれ映画の旅 - 01:45

_ *KAZZの呟き* - 14:43



KAZZのこの映画の評価 

早い話が、ゾンビの映画です
期待しすぎていたせいか。。。ショックが大きい
ホラー映画に慣れすぎてしまったのだろうか???
これって、アクション映画

_ アキラの映画評論 - 00:14

ゾンビに感情移入してしまう映画。 ティム・バートンのコープス・ブライドで「ランド...

_ □film-navi〔フィルムナビ〕 - 23:54

映画の情報サイト、フィルムナビです。当サイトのランド・オブ・ザ・デッド情報のページから、このブログへリンクをはらせて頂きました。他の映画の感想など書かれた時には、お気軽にフィルムナビの方へもトラックバックして下さい、お待ちしております。

_ ベルの映画レビューの部屋 - 17:55

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット
(2005)
 

出演 サイモン・ベイカー (ライリー)
    ジョン・レグイザモ (チョロ)
    デニス・ホッパー (カウフマン)
    アーシア・ア

_ 日刊【考える葦】Returns - 21:41

さーて、ついに明日は〈 ランド・オブ・ザ・デッド 〉が発売ですよー。いつもならすでに手にしているはずの良い子のみんなも、この寒波のお陰で宅配便まだかもしれないねー。我慢して明日以降まで待っとくんだよー。オジサンは、ネタバレするかも知れないけどーーー(ていう..

_ WILD ROAD - 01:23

『ランド・オブ・ザ・デッド』



2005年アメリカ(93分)


監督:ジョージ・A・ロメロ
脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカー
   デニス・ホッパー
   アーシア・アルジェント
   ロバート・ジョイ
   ジョン・レグイザモ


...

_ 猫姫じゃ - 16:44

ランド・オブ・ザ・デッド
良いです。良いんだケド、中盤のストーリーがね、、、最初と最後は、良いんだケド、、、
大まかなストーリーは、オッケーですyo。怒れるゾンビ、進化形。でもね、人間社会の確執は、似合わないような気がする。ぁ、それと、主役のサイモン・ベイ....

_ ひとりよがりなブログ 【マスカット・ブログ】 - 01:20


ぞんび〜。ゾンビ。zombie
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_ 喜八ログ - 13:47




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映画『ランド・オブ・ザ・デッド(原題:Land of the Dead)』ジョージ・A・ロメロ(George A. Romero)監督(2005)について(200...